山口県萩市 蒲鉾職人 長谷 朗
長州銘産・焼き抜き蒲鉾の元祖、忠小兵衛。安政二年(1855)に初代忠小兵衛がかまぼこ作りをはじめました。
その名声は十三代長州藩主・毛利敬親公(もうりたかちか)の耳に届くところとなり、お殿様に直接蒲鉾を納めする「御用勤め」の栄誉を賜ります。
これがはじまりとなり、以来代々が家業を継ぎ、その後も工夫を重ね三代目忠蔵のときには長州で初めてとなる「焼き抜き蒲鉾」を誕生させました。
蒲鉾づくりに使う魚、エソの皮を秘伝のタレに漬け込み、ごぼうを芯に巻いて香ばしく焼き上げた「ごぼう巻き」。
ゆずの皮をエソのすり身に練りこんだ「ゆず巻き」など、8代目の朗さんは蒲鉾の新しい可能性を求めて、チャレンジをつづけています。